ごあいさつ

「横浜こころの美術館」開設にあたって

精神障害者をはじめ、さまざま障害のある人たちや、社会に「役割・居場所・出番」を見つけることが難しい人たちにとって、美術やアートに関する活動をし、それを発表し、認められることは、非常に大切です。

2018年6月には、障害者の個性・能力の発揮や社会参加の促進を目的に、「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」(障害者文化芸術推進法)が施行されました。この法律によって、障害者による文化芸術活動や障害者の作品の発表、地域との交流などが促進されることになります。

こうした中、横浜市精連(特定非営利活動法人 横浜市精神障害者地域生活支援連合会)では、精神障害者を中心に、生きづらさを抱える人たちの美術・アート作品を発表・発信していくため、2020年3月、ウェブサイトの美術館「横浜こころの美術館」を開設いたしました。この取り組みは、障害者についての理解を促進し、障害のある人もない人も、お互いの人格と個性を尊重し合い、理解し合いながら生きていく社会をつくるために大きな意義があると考えています。

また、ウェブサイトでの発信に加え、関係者、支援者の方々のご協力をいただきながら、交流イベントや実会場を利用した「横浜こころの美術展」の開催、障害者の文化芸術活動に関する調査などについても検討していきます。

2020年3月
特定非営利活動法人
横浜市精神障害者地域生活支援連合会
代表 大友 勝